トレーニング科学 — Vol.03 / 04|スピードワークの科学【テンポ走・インターバルの正しい使い方】
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テンポ走・インターバル
スピードを
科学する
ベースができた体に、どうスピードを積み上げるか。テンポ走・インターバル・HIIT・バック・トゥ・バック——それぞれの目的と使い分けをCoach Mikeが解説する。
スピードワークとは何か——そしてなぜ「今」やるのか
ベーストレーニングで有酸素の土台を作った。次に行うのがスピード強化フェーズだ。このフェーズではインターバルやテンポ走を通じて、体をレースペースに慣らしていく。
重要なのは順番だ。土台なきスピードワークは怪我への近道でしかない。Vol.02のベーストレーニングをすっ飛ばしてここに来た人は、まずそちらに戻ってほしい。
テンポ走:有酸素能力の天井を上げる
テンポ走とは、「ハードだが維持できる」強度で走る練習だ。正確には乳酸閾値付近のペース——会話が難しくなるが、絶対に喋れないわけでもない境界線だ。
🔹 強度 6/10 の感覚。「60分全力で走ったとしたら、30分でやめた」くらいの強さ
🔹 話そうとすれば話せるが、長文は無理。短い返答が精一杯
🔹 鼻呼吸だけでは無理。口も使わないと追いつかない
🔹 心拍数の目安:最大心拍数の70〜80%(走り終わった後に確認する)
⚠️ 心拍計を見ながら走ると判断が遅れる。感覚で走り、終わってからデータを確認せよ。
インターバル:レースペースに体を慣らす
インターバルトレーニングとは、高強度のランと回復走を繰り返す練習だ。テンポ走より強度が高く、より短い距離を使ってレースペース以上のスピードに体を慣らす。
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①1マイルインターバル × 5本(ハーフマラソン準備) 5×1マイルを3:1の休息比で実施。1マイル9分なら休息3分。週末の主要セッションとして使う。ハーフとフルの両方のスピードと持久力を同時に鍛える。
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②1kmインターバル × 6本(スピード強化) 1kmを目標レースペースよりやや速いペースで走り、5分を目安にリカバリー。Coach Mikeのトラックセッションの定番。「6×1km on 5min」という形式で管理する。
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③ヒルレップス(坂道インターバル) 強さとスピードを同時に鍛える最も効率的な方法。週1回45〜60分。急な坂を使った往復ダッシュ。脚力・パワー・フォームのすべてを同時に改善する。
HIIT・タバタ:使い方と注意点
HIITとタバタは「短時間で効果が出る」として人気だが、Coach Mikeは明確な注意を促す。
- 全力×短時間で乳酸を大量に産生
- 筋力・筋パワーを高める
- 有酸素能力の発達には効果が薄い
- 連続使用は6〜10週間が上限
- 終了後は有酸素期に切り替えが必要
- HIIT 6〜8週 → 有酸素ジョグ 10〜12週のサイクル
- まず筋力をつけ、次に有酸素能力に転換
- ランニングの主軸は有酸素トレーニング
- HIITのみでは長距離ランナーは育たない
- スプリント力より有酸素エンジンが寿命を決める
バック・トゥ・バック:マラソン準備の秘密兵器
Coach Mikeが特に効果的と語るのが「バック・トゥ・バック」練習だ。土日など連続した2日間にハードな練習を重ねる方法で、マラソンの後半の「脚が残っていない状態」を事前に体験・適応させることができる。
🏃 Day 1(土):長めで少しゆっくりめの有酸素ラン
例:Breca Adventure Swimrunなどのレースや長距離ラン
🏃 Day 2(日):短めで目標レースペースより少し速いラン
例:10kmレース、またはレースペース走
📌 実際にCoach Mikeは湖水地方でスイム/ランレース(Day 1)の翌日、ダーリントン10km(36:28)を年間ベストで走っている
目的:実際のマラソン終盤と同じ「疲れた脚で速く走る」感覚を作ること。マラソンの衝撃なしにその適応だけを得られる。
「バック・トゥ・バック練習はマラソンやハーフマラソンの終盤に何が起こるかを体に教える。疲れた脚で速く走ること——それがマラソンの本質だからだ。」
— Coach Mike, run.nrg
停滞しているランナーへ:変化なき繰り返しは狂気だ
ハーフマラソンで1:22:05から1:22:00に「改善」した例を Coach Mikeは知っている。同じ練習を繰り返して違う結果を期待するのは——Coach Mikeの言葉を借りれば——「狂気の定義」だ。
12週間のパワーベース期(サーキット・プライオメトリクス)→ 疲れた脚でのレースペース走 → 週1回45〜60分のヒルトレーニング → バック・トゥ・バックセッション。変化を恐れるな。同じことを繰り返すより、大胆な変化の方が常に効果的だ。
SA1NT HYBRID RUN CLUB
テンポ走・インターバル・バック・トゥ・バック——Coach Mikeの実践プログラムを仲間と一緒に体験する。一人では続かない練習が、グループの力で習慣になる。
クラブの詳細を見るまとめ:スピードは積み上げるもの、いきなり出るものではない
テンポ走・インターバル・HIITはすべて、正しい順番と頻度で使えば強力な武器になる。しかし土台(Vol.02 ベーストレーニング)なしには機能しない。スピードワークはアイシングだ——スポンジなしにアイシングだけ積んでも、ケーキにはならない。
次回最終章 Vol.04 では、テーパーとレース当日の戦略を解説する。ここまで積み上げたものを、いかにレース当日に最大限発揮するか——準備の最後の仕上げだ。
着圧や疲労軽減といった機能面は非常に優れているものの、1度の洗濯で縫い目の糸がほつれが生じるなど、耐久性には不安が残る。
ランニングの動きを邪魔せず、とても快適な着心地でした。シンプルな見た目で、普段着にも使えて重宝しています!
足首がしっかりホールドされている感覚があり、足裏のアーチも保持されている気がして走りやすい!