心拍数ゾーン1〜5をトラックで走るランナーと重ねて示したイメージ

SA1NTコーチ【マイク】が教える|ペースと心拍数の科学② 心拍数ゾーンとは?ゾーン1〜5の意味と正しい使い分け

SA1NTコーチ【マイク】が教える|ペースと心拍数の科学② 心拍数ゾーンとは?ゾーン1〜5の意味と正しい使い分け

心拍数ゾーンを理解することでトレーニングは変わる

ランニングの質は「どれだけ頑張ったか」ではなく、「どの強度でどれだけ走ったか」で決まります。

その強度を最もシンプルに管理できるのが心拍数です。

ここでは、ゾーン1〜5それぞれの意味と、トレーニングでの正しい使い分けを整理します。


こんな疑問を解消します

  • 心拍数ゾーンとは何か?
  • ゾーン1〜5はどう違う?
  • どのゾーンで走ればいい?
  • ロングランはどのゾーン?

心拍数ゾーンとは何か

心拍数ゾーンとは、運動強度を心拍数で分類したものです。

心拍数が上がるほど、体の中で使われるエネルギーの種類や割合が変わります。

つまりゾーンとは、「どのエネルギーシステムを使っているか」を表す指標です。


ゾーン1(回復・超低強度)

最大心拍数の約50〜60%の領域です。

ほとんど負荷がなく、回復を目的とした運動になります。

血流を促し、疲労物質の除去を助ける役割があります。


ゾーン2(有酸素・脂肪燃焼)

最大心拍数の約60〜70%の領域です。

脂肪を主なエネルギーとして使いながら、酸素を利用して効率よくATPを生成します。

持久力の土台を作る最も重要なゾーンです。

ロングランやイージーランはこのゾーンで行います。


ゾーン3(グレーゾーン)

最大心拍数の約70〜80%の領域です。

脂肪と糖の両方を使いますが、効率は良くありません。

乳酸も少しずつ蓄積し、回復もしにくくなります。

多くのランナーがこのゾーンで走りすぎてしまい、成長が停滞します。


ゾーン4(乳酸閾値 LT)

最大心拍数の約80〜90%の領域です。

糖を主なエネルギーとして使い、乳酸が急激に増加し始めます。

このゾーンを鍛えることで、高いペースを維持できる能力が向上します。


ゾーン5(最大強度)

最大心拍数の90%以上の領域です。

無酸素エネルギーが中心となり、短時間しか維持できません。

スプリントやインターバルで使用されます。


ゾーンの使い分け

トレーニングではゾーンの使い分けが重要です。

基本はゾーン1〜2でベースを作り、ゾーン4〜5で刺激を入れます。

ゾーン3に偏ると、疲労が溜まりやすく、効果も出にくくなります。


まとめ

  • ゾーン1:回復
  • ゾーン2:持久力の土台
  • ゾーン3:中途半端で注意
  • ゾーン4:スピード持久力
  • ゾーン5:最大出力

トレーニングの質は、ゾーンの使い分けで決まります。


SA1NTコーチ【マイク】が教える|ペースと心拍数の科学① 心拍ゾーン別に何が起きているのか?エネルギー代謝とランニングの関係

SA1NTコーチ【マイク】が教える|ペースと心拍数の科学③ ペースと感覚(RPE)の関係|時計に頼らず走る方法


この記事を書いたコーチ

Mike Trees(7 x マスターズ世界チャンピオン)

マイクは、長年コーチとして、またトレーナーとして、また選手として活躍してきた。

インスタグラム@run.nrgにてスポーツ科学をわかりやすく発信している。

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