クロスフィット・オープン(CrossFit Open)とは?参加方法・部門・レベル

世界中のCrossFittersが同じWODに挑戦する、年に一度のオンライン大会

カテゴリー:Competition & Community|Vol.48

執筆・編集:SA1NT JAPAN編集部

専門監修:板谷友弘(UFIT Tony Coach/CrossFit Uninterrupted オーナー兼ヘッドコーチ)

CrossFitを続けていると、一度は耳にする「Open(オープン)」。

世界大会に出る人だけの予選?初心者には関係ない?

競技経験がないと出られない?

そんなイメージを持つ人もいます。

しかしCrossFit Games Openは、世界トップ選手だけの大会ではありません。

CrossFit Games Openは、世界中のCrossFittersが同じ期間にワークアウトへ挑戦し、自分の現在地を確認できる世界規模のオンライン大会です。
初心者から世界トップ選手まで、幅広いレベルの人が参加できます。

2026年のOpenは3週間にわたり3つのワークアウトが行われました。世界大会を目指す選手にとってはCrossFit Gamesへの最初の予選ですが、多くの参加者にとっては、1年間の成長を確認し、仲間と挑戦を楽しむイベントです。

目次


CrossFit Games Openとは?

CrossFit Games Openは、世界中のCrossFittersが参加できるオンライン形式の競技です。

CrossFit Openは2011年に始まり、現在では毎年数十万人規模の参加者が世界中から挑戦しています。

参加者は、毎週発表される同じワークアウトを行い、決められた期限までにスコアを提出します。

その結果はCrossFit GamesのオンラインLeaderboardに反映されます。

2026年は、

  • Open Workout 26.1
  • Open Workout 26.2
  • Open Workout 26.3

の3つが3週間にわたって行われました。

同じワークアウトを、東京でも、ニューヨークでも、オークランドでも、世界中のCrossFittersが同じ期間に行う。
それがOpenの大きな特徴です。


普通のCrossFit大会と何が違う?

通常のCrossFit大会では、会場へ行き、その場で複数のワークアウトを行う形式が多くあります。

Openは基本的にオンライン形式です。

自分のCrossFit Affiliateでワークアウトを行い、ジャッジにレップを確認してもらいながらスコアを記録します。

環境によっては公式ルールに従って動画を撮影し、スコアを提出する方法もあります。

CrossFit Open 一般的な会場大会
場所 世界各地のクロスフィットジムなどでオンライン 指定された大会会場
期間 数週間 1〜数日
参加レベル 初心者〜世界トップ 大会によって異なる
ランキング 世界規模のLeaderboard 大会内ランキング

初心者でも参加できる?

できます。

CrossFit公式も、OpenをFitness LevelやAbilityに関係なく参加できる大会として案内しています。

世界大会を目指している必要もありません。

CrossFitを始めて数か月、Pull-upがまだできない、Rxの重量は扱えない。

Double-underができない、それでも、自分に合ったカテゴリーで参加できる仕組みがあります。

TONYコーチPOINT|初心者でもOpenに参加できる
TONYコーチもOpenについて、世界トップ選手だけではなく、CrossFitを始めたばかりの人まで幅広く参加できる大会だと説明しています。Rxが難しければScaled、さらに初心者向けのFoundation系の選択肢が用意されるため、「自分には大会なんて無理」と最初から考える必要はありません。


Rx'd・Scaled・Foundationsの違い

Openでは、能力に応じてMovementや負荷を調整したカテゴリーが用意されます。

カテゴリー 考え方
Rx'd そのワークアウトで指定された標準の重量・Movementで行う
Scaled 重量やMovementの難易度を調整したバージョン
Foundations さらに基本的なMovementへ調整された初心者向けの選択肢

重要なのは、Rx'dでなければOpenに出る意味がない、という考え方ではありません。

その人が安全に、Movement Standardsを満たしながら、自分の現在の能力を試せるカテゴリーを選びます。

▶ クロスフィット(CrossFit)のスケーリングとは?重量・回数・動作の調整方法


3週間・3ワークアウトはどう進む?

2026年のOpenは2月26日から3月16日まで開催されました。

毎週木曜日にワークアウトが発表され、月曜日までにそのワークアウトを実施し、自分のスコアをオンラインで提出する形式です。

2026 Open 期間
26.1 2月26日〜3月2日
26.2 3月5日〜3月9日
26.3 3月12日〜3月16日

つまり、一度に3ワークアウトをやる大会ではありません。

1週間に1つのワークアウトへ集中し、それを3週間続けます。

そのため、発表されたWODを見て、

  • Movement Standardsを確認する
  • カテゴリーを決める
  • 重量やセット分割を考える
  • ペーシングを考える

時間があります。


スコアはどう提出する?

Openのスコアは、CrossFit Gamesのオンラインシステムへ提出します。

クロスフィットジムで行う場合は、ジャッジがMovement Standardsを確認しながらスコアを記録します。

スコアを提出した後、必要な確認・承認を経てLeaderboardへ反映されます。

オンライン参加では動画提出など、年ごとのルールに従う必要があります。

毎年ルールや提出方法の細部が変更される可能性があります。
参加する年のCrossFit Games Rulebookと各WorkoutのMovement Standardsを必ず確認してください。

▶ Movement Standardsとは?No Repを減らす確認ポイント


世界・日本・年代別ランキングを楽しめる

Openの面白さの一つがLeaderboardです。

ただ「世界で何位」だけではありません。

自分のクロスフィットジム」、年齢、地域などで、自分の位置を確認できます。

特にMastersでは35歳以降、5歳刻みのAge Groupが設定されています。

  • 35–39
  • 40–44
  • 45–49
  • 50–54
  • 55–59
  • 60–64
  • 65–69
  • 70+

そのため、例えば40代の選手が20代の世界トップ選手とだけ比較する必要はありません。

同年代で自分がどの位置にいるのかを見ることができます。

普段は自分のBoxのホワイトボードを見る。Openでは世界中の同年代を見る。


TONYコーチPOINT|Openは「楽しんだもん勝ち」

Openは合格・不合格を決める試験ではありません。

順位は出ます。しかし、ほとんどの参加者にとって本当の目的は、世界一になることではありません。

「去年よりできるMovementが増えた」

「初めてRxで完遂できた」「初めてPull-upができた」特に、今までできなかったMovementがオープンに参加してできるようになったという事は多々あります。それを「オープンマジック」なんて呼ぶこともあるようです。こうした経験もOpenの大きな価値です。


OpenはBoxのみんなで楽しむイベント

Openは個人競技ですが、実際のAffiliateでは非常にコミュニティ色の強いイベントになります。

いつものクラスでは全員同時にWODをしているため、他の人のワークアウトを最初から最後まで見る機会は多くありません。

OpenではHeatを分けて行うため、

自分がやる。仲間を応援する。ジャッジをする。次のHeatを見る。という流れが生まれて、自然と仲間意識が強まります。

TONYコーチPOINT|緊張感まで楽しむ
TONYコーチはOpenについて、「楽しんだもん勝ち」という考え方を紹介しています。普段のクラスとは違う雰囲気の中でWODをすると、始まる前に緊張することがあります。しかし、大人になってから何かのスタート前にドキドキする機会は意外と多くありません。その緊張感、挑戦する感覚、終わった後の達成感まで含めてOpenを楽しむことがポイントです。

動画について:
TONYコーチの動画には2025年以前に作成されたものが含まれており、現在のCrossFit Games Openとは競技ルール、カテゴリー、進出条件、スコア提出方法などが異なる場合があります。参加する際は、その年のCrossFit公式Rulebookと各WorkoutのMovement Standardsを必ず確認してください。


参加しなくても応援で楽しめる

エントリーしていなくても、Openを楽しむ方法はあります。

自分のBoxで開催されるOpen Workoutを見に行く。

仲間を応援する。Leaderboardを見る。翌年の参加を目標にする。

TONYコーチも、Openに参加していない人について、まず応援を楽しむ方法を勧めています。

競技を観戦することで、沢山学ぶこともあります。

  • Movement Standards
  • ペーシング
  • セット分割
  • ジャッジの判定
  • 大会独特の雰囲気

Openは年1回のフィットネス・チェック

Openは順位を競うだけのものではありません。

CrossFit公式は、Openを自分のFitnessを定期的に確認する機会としても位置づけています。

毎年参加すると、

  • 去年できなかったMovementができた
  • 同じようなTime Domainでペースが上がった
  • 扱える重量が増えた
  • Age Group内の順位が上がった
  • Rxで挑戦できるWorkoutが増えた

といった変化を確認できます。

Openの順位は他人との比較だけではなく、「去年の自分」と比較するためのデータにもなる。

CrossFit公式も、初めて参加する人にとっては現在の能力の基準値を作る機会となり、毎年参加することで長期的な成長を追跡できると説明しています。


Gamesを目指す人には「世界への入口」

一方、本格的にCrossFit Gamesを目指す選手にとって、Openは競技シーズンの第一関門です。CrossFit Gamesへ出場したい選手も、シーズンはOpenから始まります。

2026年は個人およびAge Groupで、Open上位25%がQuarterfinalsへ進出しました。

そこからさらに選手が絞り込まれ、Semifinalsを経てGamesへ進みます。

この記事の監修をするトニーコーチは2026年、日本人で唯一、Gamesへ進むことができました。

ここは毎年変更される可能性があります。
「Open上位○%」「Semifinalsへ何人進めるか」などは、その年のCrossFit Games公式情報を確認してください。


2026年のOpenからGamesまでの流れ

Stage 2026年 概要
Open 2月26日〜3月16日 3週間・3ワークアウト
Quarterfinals 3月26日〜30日 個人・Age GroupのOpen上位25%が進出
Semifinals 4月〜6月 Games出場を争う最終予選
CrossFit Games 7月24日〜26日 世界トップ選手がFittest on Earthを競う

2026年のIndividual Divisionでは、Quarterfinals後の上位2,000人にSemifinalsまたはOnline Semifinalsへ進む機会が与えられ、最終的に男女各30人がCrossFit Gamesへ出場しました。

Age Groupでは年齢カテゴリーごとに進出人数が異なります。

競技システムは毎年更新されるため、将来この記事を読む場合は最新のCrossFit Games公式ページも確認してください。


初めてOpenに出る人の準備

Openへ初参加するからといって、特別なトレーニングを全部やり直す必要はありません。

まず普段のCrossFitを継続します。

① Movement Standardsを確認する

Workoutが発表されたら、最初にMovement Standardsを読みます。

Good RepとNo Repの条件を確認します。

② 自分のカテゴリーを決める

Rx'd、Scaled、Foundationsなどから、自分の能力に適した選択をします。

③ Time Domainを考える

短いWorkoutなのか、長いWorkoutなのかでペーシングを変えます。

▶ 短いWOD・長いWODの戦い方|Time Domain別攻略

④ セット分割を考える

Unbrokenを狙うのか、最初から分けるのか。

▶ Unbrokenで行くべき?セット分割と休憩戦略

⑤ 前日は無理に追い込まない

Open Workoutの前日に高いVolumeで同じ筋群を疲労させる必要はありません。

⑥ 当日はいつものルーティンを使う

初めてのサプリメントや特殊なウォームアップを突然試すより、普段から身体が慣れている準備を使います。

TONYコーチPOINT|Openだから特別な人になる必要はない
普段のトレーニングの成果を出す機会と考えます。緊張しても、それもOpenの一部です。安全にMovement Standardsを守りながら、自分の現在の能力で挑戦してみてください。


よくある質問

CrossFit Games Openとは何ですか?

世界中のCrossFittersが同じ期間に発表されたワークアウトへ挑戦し、オンラインでスコアを提出する世界規模の大会です。CrossFit Gamesを目指す選手にとっては競技シーズンの最初の予選でもあります。

CrossFit初心者でもOpenに参加できますか?

はい。Openは幅広いFitness Levelの人が参加できるよう設計されています。Rx'dだけでなく、ScaledやFoundationsなど、難易度を調整した選択肢があります。

Openは何週間ありますか?

2026年は3週間で、1週間ごとに1つ、合計3つのワークアウトが行われました。開催形式は将来変更される可能性があるため、参加する年の公式情報を確認してください。

Openはどこで参加できますか?

多くの参加者はCrossFit Affiliateで行います。オンラインで動画を提出する方法などもありますが、毎年のRulebookに従ってください。

Rxができなくても順位は出ますか?

はい。Scaledなど選択したカテゴリーに応じてスコアがLeaderboardへ反映されます。詳細なランキング方法はその年のCompetition Rulebookを確認してください。

35歳以上でも参加できますか?

もちろん参加できます。CrossFit Gamesには35歳以上のAge Groupがあり、35–39、40–44、45–49というように5歳刻みでランキングを見ることができます。

Openに出たらCrossFit Gamesを目指さないといけませんか?

いいえ。ほとんどの参加者にとってOpenは、自分のFitnessを確認したり、仲間と挑戦を楽しんだりするイベントです。Gamesを目指す選手にとっては予選ですが、それだけがOpenの目的ではありません。

Openに参加しなくても見に行けますか?

Affiliateによりますが、仲間の応援や見学を楽しむこともOpenの魅力の一つです。所属Boxのスケジュールやルールを確認してください。

Openの順位は何のために見るのですか?

世界、地域、Affiliate、Age Groupなどで自分の現在地を確認できます。また毎年参加することで、自分自身の成長を追跡するデータとして使うこともできます。


まとめ|Openは世界大会の予選であり、みんなで楽しむCrossFitのお祭り

  1. CrossFit Openは世界規模のオンライン大会
  2. 初心者から世界トップ選手まで参加できる
  3. 2026年は3週間・3ワークアウト
  4. Rx'd・Scaled・Foundationsなど自分に合ったレベルで挑戦できる
  5. スコアをオンラインで提出する
  6. 世界・Affiliate・年代別で自分の順位を確認できる
  7. 世界大会を目指さなくても参加する意味がある
  8. 仲間を応援することもOpenの楽しさ
  9. 毎年参加するとFitnessの成長を確認できる
  10. Gamesを目指す選手にとっては最初の予選
  11. 2026年はOpen上位25%がQuarterfinalsへ進出
  12. Movement Standardsは必ずその年の公式ルールを確認する

Openは、世界で一番強い人を決めるCrossFit Gamesへの入口です。

でも、それだけではありません。

初めて大会へ出る。

初めてジャッジをつけてWODをする。

去年できなかったMovementができる。

仲間を応援する。

世界中の同年代と自分を比べてみる。

そして、いつもより少し緊張した状態で本気のWODをする。

Openは、世界大会の予選であると同時に、世界中のCrossFitコミュニティが一緒に挑戦する年に一度のお祭りです。

次に読む記事

▶ クロスフィット完全ガイド・全51記事を見る

参考資料


本記事はSA1NT JAPAN編集部が企画・調査・執筆し、CrossFit Uninterruptedのオーナー兼ヘッドコーチである板谷友弘氏の専門監修を受けて作成しています。

専門監修

板谷友弘(UFIT Tony Coach/CrossFit Uninterrupted オーナー兼ヘッドコーチ)

板谷友弘(いたや ともひろ)氏は、日本を代表するクロスフィットアスリートであり、世界最高峰の舞台であるCrossFit Gamesに出場。2021年にはCrossFit GamesのMen 35–39部門で世界15位。さらに2026年には、40歳以上の世界トップ選手が競うMasters CrossFit GamesのMen 40–44部門に出場し、世界29位を記録しました。2026年、日本人として世界最高峰の舞台に立ったのは彼1人のみです。

また近年はHYROX競技にも積極的に取り組み、本格的なランニング競技経験がない中、HYROX大阪大会では総合3位・日本人選手2位に輝きました。

CrossFit Gamesという世界最高峰の舞台を選手として経験し、現在も現役アスリートとして挑戦を続けながら、世界レベルの競技経験と、CrossFitとHYROXの両方を深く理解する数少ない日本人コーチとして数多くのアスリートを指導してきた経験を活かし、本記事の監修を担当しています。

板谷友弘コーチ UFIT Tony Coach

TONYコーチポイント:

Openは、世界を目指すトップ選手だけの大会ではありません。Rxが難しければScaledなど自分に合ったレベルで挑戦できますし、CrossFitを始めて間もない人にとっても、普段のトレーニング成果を試す良い機会です。僕がOpenで特に大事だと思うのは、順位だけを気にするのではなく、その緊張感やBoxのみんなで挑戦する雰囲気まで楽しむことです。普段一緒にトレーニングしている人を応援するのもOpenの楽しさですし、世界や日本、同年代のランキングを見ることで、自分の現在地を知ることもできます。Gamesを目指していなくても、毎年参加することで自分がどれだけ成長したかを見ることができます。まずは楽しんで挑戦してみてください。

トニーコーチの情報はこちらから↓
🌐 CrossFit Uninterrupted

Instagramトニーコーチ Instagram InstagramUFITジム Instagram YouTubeトニーコーチ YouTube

← メディア一覧に戻る