SA1NTコーチ【マイク】が教える|コンプレッションウェアの科学④

COACH MIKE — スポーツテクノロジーと走る感覚の科学|④/05

コンプレッションウェアの研究を解説。筋肉振動、フィット感、快適性、身体感覚、そしてSA1NTのコンプレッション哲学をCoach Mikeの視点から整理します。

コンプレッションウェアは、今では多くのランナーやアスリートが使用するスポーツウェアのひとつです。

マラソン、トライアスロン、HYROX、ジムトレーニング、リカバリー用ウェア。用途はさまざまですが、共通しているのは「身体にフィットする設計」であることです。

この記事では、コンプレッションウェアがスポーツ科学でどのように研究されているのか、なぜ多くのランナーが使用するのか、そしてSA1NTがどのような考え方でコンプレッションを設計しているのかを解説します。

コンプレッションウェアとは何か

コンプレッションウェアとは、身体にフィットする設計のスポーツウェアです。

ランニングタイツ、ハーフタイツ、カーフガード、アームスリーブ、ソックスなど、さまざまな形があります。

一般的には、身体へのフィット感、動きやすさ、ウェアのズレにくさ、快適性などを目的に使用されます。

特にランニングでは、長時間同じ動作を繰り返すため、ウェアのフィット感は非常に重要です。擦れ、ズレ、重さ、汗処理の悪さは、レース後半で大きなストレスになります。

コンプレッションウェアは、こうしたストレスを減らす目的で選ばれることがあります。

筋肉振動との関係が研究されている

スポーツ科学では、コンプレッションウェアと筋肉振動の関係が研究されています。

ランニングでは、着地のたびに脚へ衝撃が加わり、太ももやふくらはぎなどの軟部組織がわずかに揺れることがあります。この現象はSoft Tissue Vibration、または筋肉振動と呼ばれます。

研究の中には、身体にフィットするウェアを着用することで、この振動に変化が見られる可能性を示唆するものがあります。

ただし、その影響の大きさや感じ方には個人差があります。すべてのランナーに同じ変化が出るわけではありません。

ここで大切なのは、「研究されているテーマ」と「誰にでも必ず起こる効果」を混同しないことです。

SA1NTでは、このようなスポーツ科学の視点を参考にしながらも、最終的にはランナーが実際に走った時のフィット感、動きやすさ、快適性を重視しています。

ランナーが感じる「安定感」と「一体感」

多くのランナーがコンプレッションウェアを選ぶ理由のひとつに、「身体がまとまる感覚」があります。

これは数値で簡単に表しにくい部分ですが、長距離ランナーにとっては重要な感覚です。

特に、ハーフマラソンやフルマラソンの後半では、脚が重くなり、フォームが崩れやすくなります。その時に、ウェアがズレたり、揺れたり、身体から離れたりすると、余計なストレスになります。

コンプレッションウェアのフィット感は、そうした不快感を減らし、身体との一体感を感じやすくする要素のひとつです。

Coach Mikeが重視しているのは、まさにこの「走っている時の感覚」です。

ウェアは、ランナーの意識を邪魔してはいけません。走っている間にウェアのことを気にし続けるようでは、良いウェアとは言えません。

着圧は強ければ良いわけではない

コンプレッションという言葉を聞くと、「強く締めるほど良い」と考える人もいます。

しかし、Coach Mikeの考え方では、それは違います。

ランニングでは、股関節、膝、足首が連動して動きます。ウェアが動きを妨げるほど硬かったり、締めつけが強すぎたりすると、自然なフォームを保ちにくくなることがあります。

特に、スピードを上げる場面、坂を上る場面、ドリルを行う場面では、可動域が必要です。

つまり、コンプレッションウェアには、フィット感と動きやすさのバランスが必要です。

「支える」ことと「固める」ことは違います。

SA1NTが目指すのは、動きを制限することではなく、ランナーが自然に動ける中でサポート感を得られる設計です。

長時間レースで求められる快適性

コンプレッションウェアは、短い練習だけでなく、長時間のランニングやレースでも使用されます。

その時に重要になるのは、快適性です。

どれだけ理論上優れた素材でも、実際に走っていて暑すぎる、重い、擦れる、汗が抜けにくい、動きにくいと感じるなら、レースでは大きなマイナスになります。

特にアジアのような暑く湿度の高い環境では、通気性、速乾性、軽さは非常に重要です。

Coach MikeがSA1NTとの開発で重視しているのも、こうした実戦的な部分です。

高いフィット感がありながら、暑い環境でも使いやすいこと。長時間着用してもストレスが少ないこと。強い着圧感がありながら、走る動きを妨げにくいこと。

これらは、ランナーにとって非常に現実的なポイントです。

SA1NTのコンプレッション哲学

SA1NTのコンプレッションウェアは、真剣に走るランナーやアスリートのトレーニング・レースシーンを想定して設計されています。

SA1NTが大切にしているのは、単に「締める」ことではありません。

  • 身体にしっかりフィットすること
  • 動きを妨げにくいこと
  • 長時間でも快適性を保ちやすいこと
  • 汗をかく環境でも使いやすいこと
  • ランナーが身体感覚を失わないこと

Coach Mikeは、シューズやウォッチと同じように、コンプレッションウェアも「道具」として考えています。

適切に使えば、ランナーの準備や走りを支える存在になります。しかし、それ自体が練習の代わりになるわけではありません。

SA1NTのコンプレッションは、ランナーがより良く走るためのサポートウェアです。主役は、あくまでランナー自身の身体です。

コンプレッションにも頼りすぎない

コンプレッションウェアは有用なギアのひとつですが、頼りすぎるべきではありません。

良いウェアを着ていても、フォームが崩れていれば身体への負担は増えます。睡眠不足、練習のやりすぎ、筋力不足、柔軟性不足があれば、ウェアだけで解決することはできません。

Coach Mikeの考え方は一貫しています。

テクノロジーを使う。ギアを使う。科学を使う。でも、身体を鍛え、感覚を磨くことを忘れない。

コンプレッションウェアも同じです。

良いコンプレッションは、ランナーの身体感覚を邪魔せず、動きをサポートする道具です。しかし、それに頼りきるのではなく、自分のフォーム、補強、回復、練習計画と合わせて使うことが大切です。

まとめ

コンプレッションウェアは、多くのランナーやアスリートが使用しているスポーツウェアです。

スポーツ科学では、筋肉振動、フィット感、身体への圧、運動時の感覚など、さまざまな観点から研究されています。

ただし、コンプレッションウェアは万能ではありません。効果を断定するのではなく、研究されている可能性と、実際の使用感を分けて考えることが重要です。

Coach Mikeが重視するのは、締めつけではなく、動きやすさ、快適性、身体感覚です。

SA1NTのコンプレッションウェアも、ランナーが自然に動きながら、フィット感とサポート感を得られることを目指して設計されています。

テクノロジーを活用する。でも、身体感覚を失わない。それが、SA1NTとCoach Mikeが大切にする考え方です。

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この記事を書いたコーチ

Mike Trees(7 x マスターズ世界チャンピオン)

Mike Trees

マイクは、長年コーチとして、またトレーナーとして、また選手として活躍してきました。

インスタグラム @run.nrg にて、難しいスポーツ科学を誰にでも分かりやすいように毎日配信しています。

SA1NTとともに、アジアの暑い環境でも快適に使える高機能コンプレッションウェア開発にも携わっています。

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