SA1NTコーチ【マイク】が教える|ランニングの科学④ 坂道トレーニングの効果

坂道トレーニングで脚力とパワーを高める方法

坂道トレーニングは、ランナーにとって最も効果的な機能的筋力トレーニングの一つです。

上り坂を走ることで、臀部、ハムストリングス、ふくらはぎ、体幹が自然に使われ、走るために必要な筋力とパワーを効率よく鍛えることができます。

また、フォーム改善、ストライドの向上、ケガ予防、メンタル強化にも大きな効果があります。

ニュージーランドの伝説的コーチ アーサーリディヤードが重視したように、坂道はランナーにとって最高の「自然なウェイトトレーニング」です。

ここでは、坂道トレーニングの科学的な効果と実践方法を解説します。


こんな疑問を解消します

  • 坂道トレーニングにはどんな効果があるのか?
  • 脚力やパワーは本当に向上するのか?
  • 階段トレーニングでも代用できるのか?
  • いつ取り入れるのが効果的なのか?

坂道トレーニングが優れている理由

坂道を走ると、平地よりも大きな力を地面に伝える必要があります。

その結果、筋力、パワー、心肺機能を同時に鍛えることができます。

さらに、走る動作の中で必要な筋肉を使うため、ジムでの筋力トレーニングよりも競技に直結しやすい特徴があります。

マイクは坂道トレーニングを「走るための機能的ウェイトトレーニング」と位置づけています。


鍛えられる筋肉

坂道では、臀部、ハムストリングス、大腿四頭筋、ふくらはぎ、体幹が強く働きます。

これらはすべて、推進力を生み出すために重要な筋肉です。

特に臀部とハムストリングスの強化は、効率的な走りに欠かせません。


フォーム改善への効果

上り坂では自然に前傾姿勢になり、腕振りと脚の連動が強調されます。

短い接地時間と力強い押し出しが求められるため、効率の良いフォームを身につけやすくなります。


パワーとストライドの向上

坂道を力強く走ることで、地面を押す力が高まり、ストライドと推進力が向上します。

Bounding(バウンディング)や Skipping(スキッピング)を組み合わせると、さらに弾むような走りを作ることができます。


階段トレーニングとの共通点

長い坂がない場合は、階段トレーニングでも同様の効果を得ることができます。

心肺機能の向上に加え、臀部、ハムストリングス、ふくらはぎの強化にも非常に効果的です。

マイク自身も、故障からの復帰期に階段トレーニングを活用してきました。


実践方法

初心者は、6〜10%程度の坂で3分×5〜8本から始めるとよいでしょう。

各本の間は、ゆっくり下って回復します。

経験者は、5分×6本程度まで発展させることができます。

週1回、6週間程度継続すると大きな効果が期待できます。


どの時期に取り入れるべきか

坂道トレーニングは、ベーストレーニング期やオフシーズンに最適です。

レース直前に多く取り入れると筋疲労が残りやすいため、重要なレースが近い時期には量を調整する必要があります。


まとめ

坂道トレーニングは、ランナーに必要な筋力、パワー、フォーム、メンタルを同時に鍛えられる優れた方法です。

  • 脚力とパワーを高める
  • フォームを改善する
  • ストライドを向上させる
  • ケガ予防につながる
  • 階段でも代用できる

坂道は、最も実践的で効率的なランニングの筋力トレーニングです。


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この記事を書いたコーチ

Mike Trees(7 x マスターズ世界チャンピオン)

マイクは、長年コーチとして、またトレーナーとして、また選手として活躍してきた。

インスタグラム@run.nrgにて、難しいスポーツ科学を誰にでも分かりやすく発信している。

アジアの暑い気候に適した機能的なコンプレッションウェアをSA1NTと共同開発。

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