SA1NTコーチ【マイク】が教える|リカバリー②イージーランを間違えていないか
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多くのランナーは、イージーランを間違えています。
「今日は軽く走るだけ」と思って走り始めたのに、気づけばいつものペースまで上がっている。
ウォッチを見る。
思ったより遅い。
少し恥ずかしい。
だから、ついペースを上げる。
しかし Coach Mike は、こうしたランナーを何度も見てきました。
イージーランの日に速く走りすぎることは、頑張っているように見えて、実はリカバリーを邪魔していることがあります。
イージーランは、身体を追い込む日ではありません。
回復しながら、次の質の高い練習につなげる日です。
目次
イージーランを速く走ってしまう理由
ランナーにとって、ゆっくり走ることは意外と難しいものです。
特に真面目なランナーほど、イージーランの日でも頑張ってしまいます。
理由はシンプルです。
- 遅いペースを見たくない
- 他のランナーに抜かれたくない
- Strava に遅い記録を残したくない
- 「これでは練習にならない」と感じる
- 調子が良いと、つい上げたくなる
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
イージーランの日に頑張ってしまうと、身体は回復する時間を失います。
その結果、ハードな日に本当にハードに走れなくなります。
Coach Mike は、トレーニングで最も大切な考え方の一つとして、
「ハードな日はハードに。イージーな日は本当にイージーに」
ということを伝えています。
毎日中途半端に頑張るより、練習の目的をはっきり分けることが重要です。
イージーランの目的は“鍛えること”ではない
イージーランの目的は、自己ベストを出すことではありません。
誰かに速さを見せることでもありません。
身体を軽く動かしながら、血流を促し、筋肉に酸素と栄養を届け、疲労を抜いていくことです。
ハードな練習やレースの後、身体にはダメージが残っています。
筋肉には微細な損傷があり、神経系も疲れています。
その状態でイージーランを速く走りすぎると、回復どころか、さらにダメージを重ねてしまうことがあります。
だから Coach Mike は、イージーランでは「遅すぎるくらいでいい」と考えています。
イージーランは、身体を壊す練習ではありません。
身体を戻すための練習です。
リカバリーランと有酸素ランは同じではない
ここで多くのランナーが混同しやすいのが、リカバリーランと有酸素ランの違いです。
どちらも楽なペースで走ることが多いですが、目的は少し違います。
有酸素ランは、心肺機能や持久力を高めるためのランニングです。
一方で、リカバリーランは、疲労を抜き、身体を次の練習に向けて整えるためのランニングです。
つまり、リカバリーランでは「鍛える」よりも「回復させる」ことが優先されます。
Coach Mike がよく注意するのは、リカバリーランを有酸素トレーニングのようにしてしまうことです。
少し気持ちよくなってペースを上げる。
呼吸が少し弾む。
汗も出て、練習した気になる。
しかし、それでは本来の目的から外れてしまいます。
リカバリーランでは、物足りないくらいで良いのです。
速すぎるイージーランが招く問題
イージーランを速く走りすぎると、すぐに大きな問題が起きるわけではありません。
だからこそ危険です。
最初は、「調子が良い」と感じるかもしれません。
しかし、それを何日も繰り返すと、少しずつ疲労が蓄積していきます。
そして次のような状態になります。
- 脚がいつも重い
- ハード練習でスピードが出ない
- 朝の心拍が高い
- 眠りが浅くなる
- 小さな痛みが出る
- 走る気持ちが落ちる
多くのランナーは、この状態になってから「最近調子が悪い」と気づきます。
しかし、原因は突然現れたわけではありません。
毎日のイージーランを少しずつ速く走りすぎた結果、身体が回復できなくなっていたのです。
Coach Mike の言葉で言えば、これは「グレーゾーン」に入り続けている状態です。
ハードでもない。
本当にイージーでもない。
この中途半端な強度が、ランナーを疲れさせます。
どれくらい遅く走ればいいのか
では、イージーランはどれくらい遅く走ればいいのでしょうか。
Coach Mike の答えはシンプルです。
会話ができるペース。
そして、できれば鼻呼吸でも走れるくらいのペースです。
ウォッチの数字よりも、身体の感覚を大切にします。
目安としては、次のような状態です。
- 呼吸が落ち着いている
- 会話ができる
- 脚に力みがない
- 終わった後に疲れすぎていない
- 次の日に重さが残らない
イージーランは、速く走る必要がありません。
むしろ、速く走らない discipline が必要です。
「今日は遅くていい」ではなく、
「今日は遅く走ることが目的」
と考えるべきです。
“遅く走る勇気”を持つ
多くのランナーにとって、速く走ることよりも、遅く走ることの方が難しい場合があります。
なぜなら、遅く走るには自信が必要だからです。
自分の練習を信じていないと、イージーの日まで頑張ってしまいます。
しかし、強いランナーほど、イージーの日を本当にイージーにできます。
それは、休むことや抑えることが、弱さではないと知っているからです。
Coach Mike は、速いランナーほど回復の重要性を理解していると考えています。
毎日頑張る人ではなく、必要な日に必要な強度で走れる人。
それが、長く成長できるランナーです。
まとめ
イージーランは、ただの「軽いジョグ」ではありません。
ハードな練習の効果を身体に吸収させ、次の練習に向けて整えるための重要な時間です。
Coach Mike が伝えたいポイントは次の通りです。
- イージーランを速く走りすぎない
- リカバリーランと有酸素ランを混同しない
- 会話できるペースで走る
- グレーゾーンに入り続けない
- 遅く走ることもトレーニングである
速くなりたいなら、毎日速く走る必要はありません。
むしろ、イージーな日を本当にイージーにすることで、ハードな日の質が高まります。
イージーランを間違えないこと。
それは、長く強く走り続けるための基本です。
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この記事を書いたコーチ
Mike Trees(7×マスターズ世界チャンピオン)
長年にわたりコーチ、トレーナー、そしてアスリートとして活躍。スポーツ科学の知見と実戦経験を融合させ、ランニングパフォーマンス向上に取り組んできた。
アジアの高温多湿な環境に適した、高機能なコンプレッションウェアとランニングギアの必要性を感じ、SA1NTと共にプロダクト開発を行っている。
Mike Treesからのメッセージ
「私はアスリートとして、コーチとして、そしてスポーツ科学者として、常にスポーツに対するホリスティックなアプローチを取り入れてきました。トレーニング、レース、リカバリー、栄養、そして身体のケア。そのすべてが、長く走り続けるために重要です。」
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