SA1NTコーチ【マイク】が教える|ランナーの習慣作り③ 天候で休むべき日はあるのか

COACH MIKE — ランナーの習慣作り|③/04

雨だから今日はやめる。暑いから走れない。寒いから外へ出たくない。ランナーなら誰でも一度は考えます。でもCoachマイクは、「天候への適応」もランニングの一部だと考えています。悪天候の日に無理をする必要はありませんが、環境に合わせて走る力は、レース本番で大きな差になります。

天候によって走らなくていい日はあるのか

「今日は雨だからやめておこうかな」

ランナーなら、誰でも一度は考えたことがあります。

特に仕事終わりや朝ランでは、外を見た瞬間に気持ちが折れそうになる日があります。寒い。風が強い。雨が降っている。逆に真夏のように暑い日もあります。

Coachマイクは、こういう時に「絶対に走れ」とは言いません。

実際、危険なレベルの暑さ、雷、暴風、大雪など、無理をしない方がいい日もあります。安全が最優先です。

ただ、その一方で、少し天候が悪いだけで毎回休んでしまうと、環境への適応力が育ちにくくなるとも考えています。

なぜなら、レース本番は必ずしも理想的な条件ではないからです。

マラソンでも、HYROXでも、トレイルでも、当日が快晴で無風とは限りません。雨の中を走ることもあれば、暑さや寒さに対応しなければならない日もあります。

つまり、天候への対応力も、ランナーの実力の一部です。

もちろん、毎回わざわざ悪天候を選ぶ必要はありません。ただ、「少し雨だから中止」「少し寒いから今日は無し」としてしまうと、身体も気持ちも、環境変化への耐性が育ちにくくなります。

Coachマイクは、「完璧な条件だけを待たないこと」を大切にしています。

それは根性論ではなく、現実のレース環境に適応するための考え方です。

雨の日に走る経験は、レース本番で武器になる

雨の日のランニングには、独特の不快感があります。

シューズが濡れる。身体が冷える。視界が悪い。ウェアが重く感じる。特に最初の数分は、「今日はやめれば良かったかな」と思うこともあります。

しかしCoachマイクは、雨の日に走る経験には意味があると考えています。

理由の一つは、レース本番で慌てなくなるからです。

雨のレースを経験したことがないランナーは、当日に大きくペースを乱しやすくなります。シューズが濡れる感覚だけで集中力が落ちたり、服装選びに失敗したり、寒さで身体が動かなくなったりすることがあります。

一方、普段から多少の雨でも走っている人は、「こういう日はこう走けばいい」と分かっています。

どのウェアが快適か。

帽子は必要か。

濡れる前提でどんなペース配分にするか。

こうした感覚は、実際に経験しないと身につきません。

Coachマイクは、特に軽い雨の日には、「身体が濡れる感覚に慣れる」こともトレーニングの一部だと考えています。

もちろん、台風のような危険な条件は別です。ただ、普通の雨なら、防水ジャケットやキャップを使いながら走ることで、多くのことを学べます。

また、雨の日は暑さが抑えられるため、夏場には意外と走りやすい場合もあります。

大切なのは、「雨だから絶対ダメ」と決めつけないことです。

暑さ対策は「根性」ではなく適応

暑い日のランニングで最も危険なのは、「気合いで乗り切ろう」とすることです。

Coachマイクは、暑さへの適応を非常に重視しています。

特にアジアのように湿度が高い環境では、気温だけでなく湿度によっても身体への負担が大きく変わります。

暑い日に同じペースで走ろうとすると、心拍数は上がりやすくなり、体温調整のために大量のエネルギーが使われます。その結果、普段よりかなり早く疲労します。

だから、暑い日は「いつものペース」にこだわりすぎないことが重要です。

Coachマイク自身も、真夏はペースではなく感覚や心拍数を基準に調整することがあります。

また、暑さには「慣れ」があります。

最初から真夏の暑さに強い人はいません。少しずつ暑い環境で走ることで、身体は汗のかき方や体温調整に適応していきます。

だから、夏になるたびに完全に屋内へ逃げるより、短時間でも外で身体を慣らしていく方が、レースシーズンには有利になることがあります。

ただし、ここで大事なのは無理をしないことです。

熱中症は、本当に危険です。

めまい、寒気、頭痛、異常な疲労感がある場合は、すぐ止める。水分や電解質を補給し、必要なら日陰で休む。

Coachマイクが伝えたいのは、「暑さに耐えろ」ではありません。

暑さに合わせて賢く走れ、ということです。

寒い日のランニングで大切なこと

寒い日のランニングでは、暑い日とは逆の難しさがあります。

最初の数分、身体がまったく動かない。脚が重く、呼吸も浅い。特に風が強い日は、外へ出るだけで気持ちが折れそうになります。

Coachマイクが寒い日に重視しているのは、「最初から飛ばさないこと」と「レイヤリング」です。

寒い日は、筋肉や腱が硬くなりやすく、身体が温まるまでに時間がかかります。その状態で急にスピードを上げると、ハムストリングやふくらはぎを痛めやすくなります。

だから、最初はかなりゆっくり入る。

ジョグを長めにして、身体が自然に温まるのを待つ。

これは特に年齢を重ねたランナーほど重要になります。

また、ウェア選びも大切です。

Coachマイクは、「少し寒いくらい」でスタートすることを勧めています。

厚着しすぎると、走り始めてから汗をかきすぎ、逆に身体が冷えることがあります。

そのため、脱ぎやすいジャケットやベスト、アームカバー、グローブなどを使いながら、体温調整しやすいレイヤリングを意識します。

特に手先が冷える人は、グローブだけでかなり快適さが変わります。

寒い日のランニングは、走り始めるまでが一番大変です。

でも、一度身体が温まると、空気が乾いていて走りやすい日も多くあります。

すべてを完璧な条件で走ろうとしない

多くのランナーは、「今日は風が強い」「今日は少し暑い」「今日は雨だから」と、走らない理由を探し始めます。

もちろん、休むべき日はあります。

ただ、毎回完璧な条件を待っていると、走れる日は意外と少なくなります。

Coachマイクは、少し条件が悪い日でも走る経験が、結果的にランナーを強くすると考えています。

なぜなら、本番はコントロールできないからです。

どれだけ準備しても、レース当日の天候は選べません。

だからこそ、「多少の不快感の中でも、自分のリズムで走れる」という感覚は、大きな武器になります。

また、少し条件が悪い日のランニングは、精神的な余裕も育てます。

「今日は完璧じゃないけど、この条件の中でどう走るか」

そう考えられるランナーは、レース中のトラブルにも強くなります。

ただし、Coachマイクは「根性だけで押し切る」考え方には否定的です。

暑すぎる日はペースを落とす。寒すぎる日はアップを長くする。雨の日はウェアを工夫する。

環境に合わせて調整することも、ランニングスキルの一部です。

自然環境に適応する力もランナーの実力

現代のランナーは、かなり快適な環境で走れるようになりました。

高性能ウェア、トレッドミル、冷暖房、全天候型競技場。

もちろん、こうした環境は素晴らしいものです。

ただその一方で、自然環境の中で走る経験が減っている面もあります。

Coachマイクは、人間の身体は、本来もっとさまざまな環境に適応できると考えています。

多少の雨、寒さ、暑さは積極的に練習して、環境変化に身体を慣らしていくことで、レース本番でも落ち着いて対応しやすくなります。

また、自然環境の中を走ると、毎回同じ条件ではないからこそ、自分の身体感覚にも敏感になります。

今日は風が強いから少し抑える、今日は暑いから給水を増やす、今日は雨だからフォームを小さくするなど、こうした調整力は、実際の経験の中でしか育ちません。

 

まとめ

天候をコントロールすることはできない。でも、その環境に適応する力は鍛えることができる。

完璧な条件だけを待つのではなく、その日の環境に合わせて走る。

その積み重ねが、レース本番での強さにつながっていきます。

COACH MIKE’S NOTE

僕は、雨の日や寒い日のランニングにも意味があると思っています。もちろん危険な条件では無理をする必要はありません。でも、少し条件が悪いだけで毎回避けていると、レース本番で環境変化に対応しにくくなります。

大切なのは、「気合い」ではなく「適応」です。暑い日はペースを落とす。寒い日はアップを長くする。雨の日はウェアを工夫する。その環境に合わせて走れるようになることも、ランナーとしての成長だと思っています。

この記事を書いたコーチ

Mike Trees(7 x マスターズ世界チャンピオン)

Mike Trees

マイクは、長年コーチとして、またトレーナーとして、また選手として活躍してきました。

インスタグラム @run.nrg にて、難しいスポーツ科学を誰にでも分かりやすいように毎日配信しています。分かりやすい解説が好評で、フォロワー数は45万人以上。

アジアの暑い気候に適した、非常に機能的なコンプレッションウェアとランニングギアを作りたいという想いから、SA1NTと共同開発を行いました。

MIKE TREES から一言;
「私はアスリートとして、コーチとして、そしてスポーツ科学者として、常にスポーツに対するホリスティックなアプローチを取り入れてきました。
トレーニングからレース、リカバリー、そして体への燃料補給に至るまで、手を抜かずに取り組んできました。
卓越性を追求する中で、アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、フィット感の高い機能的なスポーツウェアは必須です。
そうして完成した プロジェクトONEのコンプレッション。皆さんも試してください!」

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