反発を使った走りを身につけるドリル|アップヒルバウンディング6×30mで歩幅と弾性を強化

SA1NTコーチ【マイク】が教える|走りを変える5つの原則【ランニングフォーム改善の科学】③

ランニングフォーム改善

速く走るために必要なのは、単に力を使うことではありません。ここでは、反発(エラスティックリコイル)を使った効率の良い走り方と、フォーム改善の考え方を整理します。

こんな疑問を解消します

  • 速いランナーはなぜ力んでいないように見えるのか?
  • エラスティックリコイルとは何で、走りにどう関係するのか?
  • 反発を使えない走りにはどんな特徴があるのか?
  • フォーム改善には、なぜドリルが必要なのか?
  • 反発を使った効率の良い走りは誰でも身につけられるのか?

ランニングフォーム改善③|反発を使った走り方とエネルギー効率の高め方

速いランナーは「力」で走っていない

多くのランナーは、速く走るために
「もっと力を使う」「もっと頑張る」と考えがちです。

しかし実際には、速いランナーほど無駄な力を使っていません。

彼らは、筋力だけで走っているのではなく、
“反発(エラスティックリコイル)”を使って走っています。

私が繰り返し伝えているように、
ランニングは単なる体力ではなく“技術”です。


エラスティックリコイルとは何か?

走るとき、足が地面に着地した瞬間、
筋肉や腱(特にふくらはぎやアキレス腱)にエネルギーが蓄えられます。

そしてそのエネルギーは、次の一歩で解放され、
前に進む推進力になります。

これがいわゆる

「Elastic Recoil(エラスティックリコイル)」=自然なバネの力

です。

「Land → Load → Lever → Lift」

  • Land(着地)
  • Load(エネルギーをためる)
  • Lever(体を前に倒す)
  • Lift(反発で前に進む)

このサイクルがスムーズに行われることで、
無駄なエネルギーを使わずに走ることができます。


効率が悪い走りの特徴

反発を使えないランナーには共通点があります。

  • 足が体の前で着地する(オーバーストライド)
  • 接地時間が長い
  • 上半身に力が入っている
  • 動きが上下にブレている

この状態では、エネルギーは前ではなく
“ブレーキ”や“衝撃”として消費されてしまいます。

「Good running form does not happen by chance」
(良いフォームは偶然では起こらない)


正しいフォームは「反発を使える形」

反発を最大限に活かすためには、
フォームが非常に重要になります。

ポイントは以下の通りです。

  • 足は体の下で着地する
  • 膝を軽く曲げて衝撃を吸収する
  • 上半身はリラックス
  • 軽く前傾する
  • ケイデンスを高く保つ(180前後)

この状態になることで、

筋肉と腱がバネのように働き、自然に前に進む感覚が生まれます。


衝撃は「骨(関節)」ではなく「筋肉」で受ける

マイクが強く伝えているポイントのひとつがこれです。

ヒールストライクで体の前に着地すると、
衝撃は骨や関節に直接伝わります。

しかし、正しいフォームであれば、

衝撃は筋肉で吸収される。

筋肉は“生きた組織”であり、
適応し、回復し、強くなることができます。

一方で、関節や骨はそうではありません。

だからこそ、

効率の良いフォーム=ケガを防ぐフォームでもあります。


「力むほど遅くなる」という事実

もう一つ重要なのは“脱力”です。

多くのランナーは疲れてくると、
肩や腕、顔まで力が入ってしまいます。

私が繰り返し言っているのは、

「Relax」

トップランナーほどリラックスしています。

力めば力むほど、

  • 動きは遅くなる
  • エネルギー消費が増える
  • 反発が使えなくなる

速く走るために必要なのは、力ではなく
効率とリズムです。


ドリルなしではフォームは変わらない

ここが一番重要です。

「Don’t just run. Think about how you run」
(ただ走るな。どう走っているか考えろ)

そしてもう一つ、

「Practice makes permanent」

間違ったフォームで走り続ければ、
それがそのまま定着してしまいます。

だからこそ、

  • ハイニー
  • バットキック
  • スキッピング
  • バウンディング
  • ヒルドリル

これらを使って、動きを分解し、
正しい反発の使い方を体に覚えさせる必要があります。


反発を使う走りは誰でも身につく

重要なのは、特別な才能ではありません。

「We must all keep striving to improve」

年齢やレベルに関係なく、正しい方向で積み重ねれば、フォームは必ず改善します。

速さは努力量だけでなく、
効率によっても大きく変わるのです。


SA1NT HYBRID RUN CLUBで実践できること

SA1NT HYBRID RUN CLUBでは、
この「反発を使う走り」に気づくためのドリルを実際に行っています。

特に毎月第二週はドリルの日です。

ただ走るだけでは変わらないフォームを、
一つひとつ分解し、体で理解していきます。

初心者から経験者まで、
どんなレベルでも「効率よく走る」ことを目指します。


まとめ

ランニングの効率を高める鍵は、
「筋力」ではなく反発(エラスティックリコイル)です。

  • 着地でエネルギーをためる
  • 反発で前に進む
  • 無駄な力を使わない

このサイクルを作ることで、
少ないエネルギーで速く、長く走ることができます。

そのためには、

  • 体の下での着地
  • 高いケイデンス
  • リラックスした動き
  • ドリルによる反復練習

が不可欠です。

フォームは偶然ではなく、作るもの。

まずは“意識”し、そして“反復”すること。
それが走りを変える第一歩です。


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初心者大歓迎!フォームを改善したい方へ。
SA1NT HYBRID RUN CLUBでは、実践的なトレーニングを通じて走りを変えていきます。

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留意事項

  • 反発を使う走りは、力任せに跳ねることとは違います。
  • フォーム改善は、理解しただけでは定着せず、反復練習が必要です。
  • 無理にケイデンスや前傾だけを変えると、かえって動きが不自然になることがあります。
  • 痛みがある場合は無理をせず、接地位置や力み、練習量を見直してください。

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この記事を書いたコーチ

Mike Trees(7 x マスターズ世界チャンピオン)

マイクは、長年コーチとして、またトレーナーとして、また選手として活躍してきた。

インスタグラム@run.nrgにて、難しいスポーツ科学を誰にでも分かりやすいようにアプローチして毎日配信している。だれにでも分かりやすいと好評でフォロワー数45万人。

アジアの暑い気候に適した、非常に機能的なコンプレッションウェアとランニングギアを作りたいという希望を持って、セイントと開発しました。

MIKE TREES から一言;
「私はアスリートとして、コーチとして、そしてスポーツ科学者として、常にスポーツに対するホリスティックなアプローチを取り入れてきました。
トレーニングからレース、リカバリー、そして体への燃料補給に至るまで、手を抜かずに取り組んできました。
卓越性を追求する中で、アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、フィット感の高い機能的なスポーツウェアは必須です。
そうして完成したプロジェクトONEのコンプレッション。皆さんも試してください!

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